『困ること』Part2
2017年 10月 17日
『困ること』Part1のつづき
さて、『おはようの会』に自分の意思で参加を決めた子どもたち。
当番さんが、「おはようの会はじめるよ〜」
と声をかけると、あちこちで遊んでいた子がバラバラと集まって来ます。
みんなで手を繋ぎ、歌いながら名前を呼び、おはようのあいさつ。(通称かっちんこ)
季節のわらべうた遊びをして、今日したいことや、行き先を決めていきます。
当番さんが「今日したいことありますか?」と聞くと、
「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」みんな勢いよく手をあげます。
そして、一人一人がいっぱい話します。
みんな、話したい。聞いてほしい。
でも、聞いてる方は?
…長くなるとだんだん落ち着かなくなり、おしゃべりしたり、遊んだり。
「○◯が話ししてて聞こえなかった〜」
「遊んでるとうるさくて聞こえない!」
「静かに聞いてほしい。」
子どもたちの中からも、いろいろな意見が出ますが、またしばらくするとザワザワ…。
行き先を決めていても、意見が分かれてまとまらず。長くなるとまたザワザワ…。
『おはようの会』には参加したい。話しもしたい。聞きたい気持ちもある。
でも、長くなるとどうしてもザワザワしちゃう。
う〜ん。これにはみんな困った。話し合ってもどうもまとまらない。
スタッフも困った。
そこで、森組さんに相談してみることにしました。
森組さん
「みんな遊んじゃうと聞けへん。」「行くとこも決まらへん。」「なんかイヤ」
スタッフ
「みんなが遊ぶと聞けないし、決められないし、イヤになっちゃうくらいなんだね?」
「それほど、困ってるんやね?おはようの会やめちゃう?」(わざと聞いてみた。)
森組さん
「やめない!」「かっちんこ(あいさつ)とか、おうた(わらべうた)はしたい。」
「行くところは決めないと…。」「したいことはみんなに言わんでもいいけど…。」
スタッフ
「そうか。じゃあ、かっちんこと、おうたと、行き先は決める?」
森組さん(パッと顔を輝かせて、)
「そうや、行き先だけ決めてすぐいこう!」「それがいい!」
スタッフ
「それじゃあ、“行き先だけ决める。誰と何して遊びたいかとかは聞かない。”ってこと、みんなに提案してみてもいい?」
と、いうわけでみんなに提案してみたところ…「やってみよう!」ということになり、『おはようの会』新バージョン始動しました。
結果、パッと終わって、すぐに出発できることに驚いた木組のNちゃん、
「森組さん、スゴイ!!」と感激の言葉が!(Nちゃんも困っていたんだね。)
ー今回の話し合いは、本当に子どもたち自身が困っていたこと、その困りを通して、“どうにかしたい”と、実感していたことで成立したものだと思います。『困ること』は、『自ら考えること』に繋がる。そして、“困った時は相談して意見を言い合って、自分たちで変えていくこともできるんだ。”という経験は、これから生きていくうえできっと活かされていくことだろうと思います。ー (まいまい)
by doronkoen
| 2017-10-17 09:00
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